2013年10月25日金曜日

Windows Server 2012でNICのチーミング設定方法

Windows Server 2012からはOSレベルでチーミングが使えるようになりました.今まではNICをそろえないといけなかったり,メーカーによってドライバの出来がまちまちだったので、かなり便利になっています.

設定方法
  1. 「サーバーマネージャー」→「ローカルサーバー」→「NICチーミング」の無効となっている場所を選択
  2. 「アダプタとインターフェース」にあるNICからチーミングに利用する物を選択して「右クリック」→「新しいチームに追加」
  3. チーム名を設定
  4. 必要であれば「追加のプロパティ」を選択して詳細設定を行う
  • チーミングモード
「スイッチに依存しない」は,各NICが別々のスイッチに接続されていても良い設定なので,基本的にはネットワークのバックアップ用途向け.「静的チーミング」と「LACP」は全NICが同一のスイッチに接続されてなければならないモードで,ネットワークの帯域を纏めて増やすことが出来ます.LACPはLink Aggregation Control Protocolを利用するモードで基本的にスイッチ側で設定する必要があります
  •  負荷分散モード
「 Hyper-V ポート」は仮想マシンを複数利用している場合の設定なので,そうでない場合は「アドレスのハッシュ」を選択しておいた方が良いです.
  • スタンバイアダプター
チーミングモードを「 スイッチに依存しない」を選択している場合のみ設定できる項目です.バックアップ用のNICを設定する場合は設定する必要があります.初期ではチーム内の全NICを使う様になっています.



設定後にチームの状態が「OK」になっていれば設定完了です.

Windows Server 2012は,サーバー向けOSであるにも関わらずGUIがWindows 8と同系統のため不評ですが,中身の機能自体は進化しているのでGUIの操作さえ覚えてしまえば便利に使えます.

2013年10月24日木曜日

ITK 4.0でのImageToImageFilterの変更

ITK 4.0にアップデートされてImageToImageFilterが変更されていました.

変更点は画像を2個入力した場合に,Origin,Spacing,Directionが同一かのチェックが入るようになりました.

本来であれば,正しいチェックなのですが使用するツール(例えばIRTK)によってはOriginやDirectionが勝手に変更されるものもあるため,その場合は注意が必要です.
今までは単に各軸方向の画素数が一緒であればボクセル単位のフィルタ処理を適用できたのですが,4.0以降では上記の3項目を同一にしておく必要があります.

PowerShell 4.0に更新されていました(Windows 8.1アップデート)

Windows 8.1にアップデートしたところPowerShellが4.0に更新されていました

更新内容は以下で確認できます.
What's New in Windows PowerShell

いくつか気になった物をピックアップ

Save-Helpは3.0からあったような気もしますが,スタンドアローンマシンの様にインターネットに接続していないマシンでもヘルプの更新が出来るようになっています.

Register-ScheduledJobとSet-ScheduledJobにRunNowパラメータが追加されました.普通は使わないですが,テストしたいときに便利です.

Windows Server 2012ではデフォルトの実行ポリシーがRemoteSigned変更されています.Windows 8.1は今までと同じです.

Get-ProcessにIncludeUserNameのパラメータが追加されました.

Get-FileHashはファイルのハッシュ値が確認できるようになりました.デフォルトではSHA256を使用するようになっています.対応しているのは,SHA1, SHA256, SHA384, SHA512, MACTripleDES, MD5, RIPEMD160.

他にも変更点は多数あるので,気になる方は上記のリンクからチェックしてみてください.

2013年10月15日火曜日

PowerShellのヘルプを更新(Update-Help)

PowerShellでヘルプを参照した場合以下のように表示されることがあります。
Get-Help を実行しましたが、このコンピューターにこのコマンドレットのヘルプ ファイルは見つかりませんでした。ヘルプの一部だけが表示されています。 
-- このコマンドレットを含むモジュールのヘルプ ファイルをダウンロードしてインストールするには、Update-Help を使用してください。
-- このコマンドレットのヘルプ トピックをオンラインで確認するには,「Get-Help Push-Location -Online」と入力するか、
http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=113370 を参照してください。
しかし,Update-Helpを実行してみても解決されない場合があります.
その場合の対処
  • 管理者権限で実行したPowerShell上で実行する
  • 英語版のヘルプを利用する
  • Forceオプションを利用する
まず,管理者権限がない場合はダウンロードされないモジュールがあるため,管理者権限でPowerShellを起動してからUpdate-Helpを実行する

まだPowerShell 3.0用の日本語ヘルプファイルは用意されていないようです.代わりに英語版のヘルプを利用することが出来ます.以下のようにUICultureオプションで英語をしていすることで英語版のヘルプが利用できます.
Update-Help -Force -UICulture en-US
この場合,日本語があるところは日本語表示になり,無いところは英語表示になります.

Update-Helpのヘルプを確認したところ,ヘルプファイルの更新は1日1回までという制限があるようです.Forceオプションを使用することで制限を回避できます.